ノーベル賞のイベルメクチンが胆管がんに効果あり!
2016/09/17
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イベルメクチンをご存知でしょうか?
これはマクロライド類に属する腸管糞線虫症の駆虫薬です。
今日はこの薬が実は胆管がんにも効くということがわかったことについてお話しします。
イベルメクチンはノーベル賞大村さんの発見を元に作られた
イベルメクチンは2015年ノーベル医学生理学賞を受賞した大村智氏が発見した放線菌「ストレプトマイセス・アベルメクチニウス」が生産する物質を元に作られる薬です。
この薬は、アフリカで蔓延していた失明にいたる寄生虫による風土病を治療するのに役立ちます。
多くのアフリカ人を失明から救い、その数は数億人と言われています。
ノーベル医学生理学賞にふさわしい、人類に貢献した薬といえますね。
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イベルメクチンは胆管癌にも効果があることがわかる
そんな偉大な薬であるイベルメクチンですが、人類を寄生虫による失明から救うだけではなく、胆管がんに効くということがわかりました。
イベルメクチンが胆管がんに効くことを突き止めたのは九州大学の鈴木聡教授です。
イベルメクチンには胆管がんを縮小させる効果があったのです。
ただしまだ人では試されておらず、マウス実験において、胆管がんを発症したマウスに対してイベルメクチンを投与したところ、腫瘍が縮小したということです。
今後は人体でも同じ効果があるのかを試す必要がありますし、イベルメクチンの投与量が、抗寄生虫薬として使うよりも多くなるため、副作用面で問題がないかを検討する必要もあります。
まだ先は長そうですが、胆管がんに効くらしいということがわかったことは大きな進歩です。
今後、胆管がんに効く薬として正式に活躍する時がきたらすごいですね。
ノーベル賞をもう1つあげたいくらいです。
なお、九州大学の鈴木教授の実験内容は2015年12月21日付け米科学誌「Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America(米国科学アカデミー紀要)」オンライン版に掲載されています。
(英語が得意で)イベルメクチンや胆管がんに興味がある方は参照されると良いかもしれません。
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