狐の嫁入り
皆さんは「狐の嫁入り」をご存じでしょうか?
これは、日本の田舎などに言い伝えられている不思議な現象のことで、主に二つの出来事を指すと言われています。
一つは、夜中に人がいるはずもない山に、灯りの行列が見える現象
もう一つは、晴れているのに突然雨が降る現象です。
そして、それを見てしまうと不幸なことが起こると言われています。
なぜその様に言われてるのかと言うと、様々な言われがあるのですが、基本的にはキツネは人を騙す生き物だから、あいまい、うやむやでよくわかない、そのような不思議な現象と関連付けられた結果とのことです。
調べてみますと、こんなお話が由来となっているようです。
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狐の嫁入りとは

ある村では日照続きで農作物が不作となり、村人はなんとか雨を降らせたいと思っていました。
雨を降らせる方法はあるが、それは神様に生贄を捧げてお祈りをすること、それゆえ、生贄が必要となるが、生贄がいない。
当然、人間を殺すわけにはいかないが、雨も降らせないと食べ物がまかなえなくなってしまう…。
そこで、人間の女に化けた狐を生贄にする計画を、村人たちが計画してしまうのです。
村一番のイケメンが、人間の女に化けるのが得意な狐に近づき、その気にさせたところを捕まえて生贄にして差し出してしまうという計画です。
つまり、狐は人間に化けていたずらをするのですが、それを利用して騙してやろうと考えたわけです。
そして、村一番のイケメンは人間の女に化けた狐に近づき、二人は仲良くなっていきました。
ここまでは計画どおりだったのですが、この2人は本当に相思相愛になってしまい、男は計画をその狐にばらし、「逃げなさい。」と言いました。
しかし、その狐は、自分が犠牲になって雨が降ってくれるなら、と、自らの意思で生贄になったのです。
すると、今まで晴れていたのに、まるで大粒の涙のように雨が降り出したとのことです。それが、晴れていたのに突然雨が降り出す現象の由来となっているようです。
不幸なことが起こる、ということに関しての由来は、その人間の罪深い行為から、それを見ると狐の怒りにふれる、ということらしいです。
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キツネはずる賢い、人を騙す生き物の代表のように言われていますが、実際どうなのかはもちろんわかりませんよね。私は他の動物に比べてそのようなことはないと思います。
昔から伝わることには何か由来があるものです。それを調べていくと、今までなんとなく思っていたイメージと異なることはあると思います。
大事なのは中身ですよね。先入観や偏見はもたないようにするべきです。
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