ガマの油とは。効能に油売りの口上
ガマの油の効能
ガマの油の由来は、江戸時代に傷薬の軟膏として広く言い伝えられてきました。
徳川家の従軍として筑波山・中禅寺の住職の作った陣中薬の効果が人気となったのが始まりと言われています。
その後、筑波山のお土産品として陣中膏・陣中油として販売され始めてから本格的にガマの油が定着してきました。
ガマは、あのガマカエルが刺激を受けて白い液を収集したものが、薬として売られ始めたのでガマと付けられています。
効能としては、やけどや外傷、あかぎれなどさまざまな傷に効く軟膏として伝えられています。
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ガマの油売りの口上
ガマの油はガマの油売の口上が人気となり、今でもその口上は語り継がれています。
新治村永井の兵助が、がまの油を売るために考えだした口上が始まりと言われています。
刀の先だけが切れるようになっているもので最初に紙を1枚が2枚に、2枚が4枚にと、どんどん切っていき、刀のキレ具合をみんなの前で紹介したあとに、刀の真ん中の切れない部分で自分の手を切って見せて、腕に血糊を線状に塗って切り傷に見せてからがまの油を塗って拭き取ると傷口が治ったかのように見せかけていました。
これがきっかけで、ガマの油売が、人前で、刀でき切った傷をガマの油を塗ることで、一瞬でその傷口が治ることを街頭演説で売って周り、有名になりましました。
万能の傷薬として、一躍脚光を浴びました。
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ガマの油は、今の商品の実演販売の始まりとも言われていて、日本の商売の文化でもあります。
その売り方は余りにも大きく取り上げることで、人を信用させて買わせるという、今のテレビショッピングにも似ています。
これだけの大げさに口上を行って、みんながその実演に衝撃を受けて購入していくので、未だにガマの油売の言い伝えがいきています。
わたしも、夢街道に行った時に敷地内でガマの油売の口上が行われていて、1枚が2枚に2枚が34枚に、4枚が8枚に、8枚が16枚にと円に切り刻まれる紙を最後は、紙吹雪のように散らして見せて、その後に、自分の腕を刀で切って見せて、赤い血のようなものが出てきて、それをガマの油を塗って拭き取るとあっという間に傷口がキレイに治っている実演を子供達と一緒に見て見入ってしまいました。
よくできている口上だと思いました。
思わず欲しくなりましたが、販売はされていないようで、ショーの一環としての催し物でした。
同じように江戸時代でも口上がされたのであれば、間違いなく信じて購入者が続出していたのでしょう。
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