民泊とは？トラブルや問題点も

2015/12/19 2016/09/18

近年、宿泊施設の不足に伴い、民泊が規制緩和される動きになってきています。
そもそも民泊とは何なのでしょうか？

そして、民泊を利用する場合のトラブルや問題点はどのようなものがあるのでしょうか？
これから間違いなく増える民泊、知識をつけておいた方が良いかもしれませんよ。

民泊とは？

民泊とは、広い意味では民家に泊まることです。

近年、規制緩和しようという動きが出てきているのは、特にお金をとって旅行者を宿泊させる民泊のことです。
宿泊したいという人をたまに泊めてあげて宿泊料をお礼として受け取るのは民泊の範囲ですが、営利目的で常態的に宿泊客を宿泊料を受け取っている場合は、民家に泊めている場合でも民宿となり、旅館業法の適用となります。

外国人観光客の急増などもあり、ホテルの稼働率は全国で約80%まで上がってきており、都市部では更にこの数値を上回っています。
将来的には宿泊施設の不足が予想されており、民泊を規制緩和し不足を補う意図があるのです。

福岡市では嵐とEXILEの公演で民泊の試行も

民泊の導入に向けては、福岡市で2015年12月に試行された施策があります。
以下に記事を引用します。

福岡市は８日、嵐とＥＸＩＬＥの公演がある１２月の計５日間に限って民泊を認めることを発表。直後から、約２００件の問い合わせが殺到した。

　しかし、周知期間が短かったこともあり、近隣住民の理解など市が示した条件を満たしたホスト世帯は１３軒にとどまった。予約交渉などは宿泊希望者とホスト世帯の直接交渉か、民間仲介者に委ねたため、市は現時点では民泊がどれだけ実現したか把握していない。

　旅館業法は原則、民泊を認めていない。市の今回の試みは、厚生労働省の「自治体が要請する個人宅の提供などは旅館業に当たらない」との判断に基づくが、線引きのあいまいさを指摘する声もある。単身用マンション所有者の依頼で観光客に部屋を有料提供している市内の業者は「アジア観光客を中心にニーズは非常に高いだけに、法律を整理すべきだ」と話した。

（引用元：西日本新聞経済電子版）

周知期間の短さからホスト側が13件しか揃わなかったようですが、問い合わせは200件あったということで、民泊に対する関心は高まってきていることが感じられます。
イベント時など、一時的に需要が高まる場合、ホテルもその時期だけ客室を増やすことは難しいことですので、次回の嵐、EXILEライブ時にはもっとホストも利用者も増えているかもしれませんね。

民泊のトラブルや問題点は？

民泊を実施する場合、懸念されるトラブルや問題点はやはりあります。

まず、周辺住民への影響があります。
特にマンションなどでは、知らない住民が出入りすることに対し、セキュリティ上不安を感じる方は多いです。
共用スペースを利用ことに対し、納得できないマンション住人もいるでしょう。

貸した部屋を汚されたり壊されたりした場合にどうするのかという問題もあります。
仲介業者が保証してくれるわけではありません。

そしてこれらのトラブルがおきた際の利用者が外国人の場合、文化的、言語的問題もあり更にややこしくなる可能性もはらんでいます。

2015年12月22日追記：
特に女性にとって問題だと思われる盗撮被害が報告されました。
以下に記事を引用します。
民泊を利用するならば、こういったリスクがあることも知っておいた方が良いでしょう。

　空き部屋シェアサービス「Airbnb」で見つけたアパートで休暇を過ごそうとしたカップルが、家主が仕掛けた高性能隠しカメラによって盗撮の被害に遭ったそうだ。カップルの女性が米Airbnbを訴えた内容をもとに米BGRが伝えている。

（引用元：ITメディアニュース2015年12月21日）
盗撮画像はインターネットに流れている可能性もあるそうです。
技術的には生中継も可能でしょう。
あってはならないことですが、実際こういうことをやる人はいるようです。

まとめ

増える宿泊者数に対して、宿泊施設の不足が予測されており、民泊は規制緩和の方向へ向かっています。
しかし、専門でホテルや旅館を営んでいる業者と比べると、トラブルがおきやすい可能性があるのもまだ事実です。
民泊というシステムに参加される際には、ホスト側も利用者側も、そういったリスクを頭に入れておいた方が良いでしょう。

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